橋梁
高速道路橋の劣化したRC床版の常態監視
- モニタリングの目的
- 当該橋梁は昭和53年に竣工し、供用開始から約40年が経過しており、RC床版にひび割れ・はくり等の劣化が確認されている状況であった。床版の取替工事は劣化の著しい上り線側から実施し、その後下り線側の施工をする計画であった。床版取替工事の際は、反対車線を対面通行に切り替えるため、床版に急激なひずみ変化が生じることが懸念された、そこで未補修床版の劣化監視を実施した。
- モニタリングシステム
- 顕著なひずみ変化を検知した際に、即時に警報を送信するモニタリングシステムである、OSMOSの無線式光ファイバセンサが採用された。当該橋梁床版の内,劣化度の激しい橋軸直行方向2箇所にセンサを設置した。
利用システム : 無線式LIRIS OS(光学ストランドセンサ) - 結果・管理者のメリット
- 2018年5月11日に対面通行に変更した後、5月21日に顕著なひずみ発生による警報が発報されたため現地で目視調査が実施された。
調査の結果、床版下面のひび割れの進行,橋面上のアスファルト舗装の沈下等の変状が確認されたためセンサを撤去し,床版を主桁からの仮受け補強を実施した。
即時の変状検知により応急処置が実施され、床版交換工事が完了まで、無事に工事を計画どおりに進捗させることに貢献した。
実績一覧をPDFでダウンロードできます。
随時更新しています。(最終更新日:2022年8月10日)