橋梁
架設時安全管理:ベント傾斜角のモニタリング
- モニタリングの目的
- 当該新設橋梁(単純非合成鋼曲線箱桁)は、平面線形における曲線半径が35.0m と非常に小さく支持点反力の不均等が大きくなるため、架設状態変化等によりベント支持荷重の変動が大きくなることが想定される。
そこで,桁架設中の架設ベント構造についてOSMOS無線式傾斜計を用いた50Hzによる常時モニタリングにを行うことで、ベントの動的挙動を監視し、工事期間中の安全管理を行った。 - モニタリングシステム
- 無線式LIRIS TM(傾斜計)と閾値を超えた場合に緊急メールを発信するSMSモジュールをセットで構成
- 結果・管理者のメリット
- 傾斜角は温度変化による振幅量を大きく越える変化が確認されたが、一時的なものであり、その振幅量は0.020°程度と小さく,計測値の最大・最小値も±0.10 以下の十分に小さい値であった。
OSMOSシステムによる定量的な安全管理は、本橋のように構造的にも架設工法的にも支持点反力の変動が大きく,安全性への十分な配慮が場合、非常に有効なものであることを確認した。
実績一覧をPDFでダウンロードできます。
随時更新しています。(最終更新日:2022年8月10日)