海外事例
パリ:オーステルリッツ高架橋
概要
- 施工場所
- フランス パリ
- 構造物
- 1093年から1905年にかけて建設されたメトロ5号線が通る鉄道橋。軟質なマーティン鋼製の金属構造物で河岸の橋台上の支承間は140m、セーヌ川を渡る。二つの放射線状アーチが床版を吊っている。
1912年から1931年に修復工事が行われ、圧延荷重増加に伴い、30年代に電気アーク溶接による大規模な補強工事が実施された。この高架橋は2012年の大規模な整備工事の対象になった。
- モニタリングの目的
- 老朽化が懸念される鉄骨橋梁に発生する応力特性を定量的に把握するためモニタリングを行った。
- モニタリングシステム
- 温度変化による影響および機械的要因(風、電車の通過)による応力変化を区別するために、種々のセンサが設置された。
- モニタリングステーション 2台
- 光学センサ 18本 (耐風溝接続部品、吊り具、サポートビーム、迫もち、タイロッド、アンカービーム、鉄板接続用オスメスねじ)
- 風速計 1台
- 温度計 4台
- 結果・管理者のメリット
- ・気象条件による静的ひずみの変動は、想定どおりの挙動を示すことが明らかになった。
・電車通過にともなう動的ひずみから構造物の安定性を確認することができた。
・OSMOS構造モニタリングにより目視点検では把握できない、構造物の挙動を知ることができる。これは老朽化構造物の定期メンテナンスの効率化につながり、同時に使用者対する安全性を担保することにも役立つ。
実績一覧をPDFでダウンロードできます。
随時更新しています。(最終更新日:2022年8月10日)