海外事例
パリ:ミヨー高架橋(Millau Viaduct)
- モニタリングの目的
- モニタリングシステムは、以下の挙動を確認する目的で、2018年末にミヨー高架橋の1つの橋脚に設置されました。
・温度変化の影響を受けた橋脚上部の変位の推定
・橋脚に対する通常の交通の影響を評価し、ひずみという観点から最も大きな影響を与える車両を検出
・強風時に収集したデータを用いて、橋脚の振動モードの同定を行う - モニタリングシステム
- EDASモニタリングステーション 2台
光学ストランドセンサ 16本
温度センサ 2本 - 結果・管理者のメリット
- Millau高架橋のP7橋脚で行われた構造ヘルスモニタリングでは、1年以上にわたる動的データの連続収集が行われ、さまざまな種類の情報を取得でき、以下の成果を得ました。
- 温度変化の影響を受けた静的な挙動現象は、コンクリートシャフトの日・季節ごとのひずみサイクルの観点から評価することができた
- 交通量が多い場合の影響も、ひずみサイクルの数とその振幅で定量化し、橋梁の交通量のレベルを継続的に評価し、例外的な荷重を検出できるようになった。
- 強風時に記録されたひずみサイクルは、橋脚の固有振動数およびモードシェイプの動的検証を可能にし、設計値との比較をおこなった。
将来的にこれらの結果を、振動については加速度計、変位については地形調査など、他の種類のセンサから得られる情報と組み合わせることも可能となります。
実績一覧をPDFでダウンロードできます。
随時更新しています。(最終更新日:2022年8月10日)